こんにちは。文章を書くのが好きな一般人、うつがや(@utugaya)です。
皆さん、Kindleは使ってらっしゃるでしょうか?
他の人よりはたくさん本を読んでいると自負している僕でさえ、「絶対電子書籍には負けない」と無駄な精神を張っていました。
それがですね、買っちまったんですよ。最近。
これが良くてですね、お気に入りの作品の続刊を読むもよし、漫画もある程度なら許容できる範囲で、今自分の中に電子書籍フィーバーが起こっております。
そんな手軽さが売りのKindleですが一つ良い使い方を思いつきまして、それが「普段読まない本探し」です。
ネカフェに行ったら手に取るくらいの、なかなか自分では買わない本をKindle Unlimitedならネカフェくらいの手軽さで手に取ることができるんです。
ちなみに、僕の中ではこのことを「Kindleディグり」と読んでいます。
そんなKindleディグりライフの真っ最中、とんでもない名作を引き当ててしまいました。
それが板倉梓先生の「瓜を破る」という作品でして…。
女性のせきららな性事情と、それにまつわる恋の話が盛り沢山な作品で、男なのに読んでいてキュンキュンしまくりでした!
ということで今回は板倉梓先生の「瓜を破る」について、どこにキュンキュンしたのか、どこに良さを感じたのか、詳しく書いていこうと思います!
※ちなみに、今「瓜を破る」はKindle Unlimitedで3巻無料というとんでもないサービスをやってます。
読んでいただくとこの作品の良さがさらにわかると思うので、ぜひ下記リンクより一度手に取っていただけると嬉しいです!
瓜を破るについて
あらすじ
30代処女が抱える性的コンプレックスの行方とは…!? ごく普通の会社員・まい子には人に知られたくない悩みがあった。それは30歳を超えても性体験がないこと。劣等感に悶々とする彼女は自分を変えるべく行動を起こす。誰もが心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代の冒険譚。
ラバココミック
書籍情報
著者 | 板倉梓 |
定価 | 620円+税 |
ページ数 | 記載なし |
初版年月日 | 2021年4月15日 |
ISBN | 978-4-8322-3821-3 |
おすすめポイント
この段落では僕が読んで「これは是非おすすめしたい!」と思った点について詳しく紹介していきます。
せきららな”女性の性事情”にホッとした
本作のテーマでもある「女性の性事情」。
男には到底分かることのできない”異性の性事情”について赤裸々に、それも明るく描かれていてとても面白かったです。
人間生きていれば必ずどこかで接していく異性の存在。「性別が違うから」と分かり合えない瞬間がいずれ来るものです。
そんな瞬間を繊細に”どちらにも寄り添わず”描かれているのが、とても胸に来ました。
男の問題、女の問題。そこに共感はあってもどちらかに肩入れしては本末転倒です。
あくまで”人間として”関係を続けていく様々な登場人物に、性別の壁を超え共感することが出来ました。
十人十色の性事情が描かれているところ、マジでいい
“性の問題”は決して一人だけの問題ではないんですよね。
本作の主人公、まい子は30歳を超えても処女であることに人生を苛まれていました。
「処女は早く捨てないといけない」
これは男性でも同じことが言われ、「早く童貞を捨てる方がカッコいい」そんなふうに言われてきました。
そんな問題に立ち向かっている主人公の周りでは、様々な別の性の問題について悩んでいる人々がいます。
口には出さないけれど、みんな何かしらの問題を抱えている。
この漫画が人々の手に届く意味は、その人の持つ性の問題について共感できる、そんな意味があるのかも知れません。
こういう”ホッとする漫画”には普段中々手を出さないよね、という話
さて、本題からは少し逸れますが皆さん普段漫画は読まれますか?
読む方も読まない方もそれぞれいらっしゃるかも知れません。
そんな各々に聞きたいのは「読むとして、どんな漫画読む?」です。
僕は結構読むのですが、読む順番としては流行っている漫画や有名漫画ばかりが中心です。
これはこれで「話題が広がる」とかメリットもあるので悪いことではないですが、たまにはこういった「心の奥底からホッとできる漫画」に手を出すのも悪くないなと感じるのです。
普段は目に掛けない漫画に手を出してみる。
心の休息として、安心できる漫画を選んでみる。
流行の漫画はどれも目が引くように過激に、残酷に出来ているような気がします。
あまり流行っていない漫画にももしかしたら人生を助けてくれるヒントが隠されているのかも知れません。
たまにはそんな漫画を手に取ってみるのも、気分的に一駅前で降りてみるくらい有意義で良いことなのかも知れない、本作に出会ってそう感じました。
本書が気に入ったら
東京タラレバ娘
2017年に吉高由里子さん主演で放映されたドラマの原作です。
この作品も「瓜を破る」と同じく女性の性観念についてせきららに書かれた漫画なのですが、きっと「瓜を破る」が気に入った方こっちも気にいると思います。
3人の女性が主人公の本作。居酒屋で繰り広げられる会話の数々は生々しくも面白く、ついつい読み入ってしまいます。
ホッとしたい漫画に手を出したいのなら、こちらも太鼓判を押せるほどおすすめです!
重版出来
こちらも2016年に黒木華さん主演にて放映されたドラマの原作です。
こちらの作品は反対に「働く女性」にフォーカスが当てられています。
出版業界で働く女性は何を想う。
様々な業界とやり取りのある編集者だからこそその悩みも複雑怪奇で、そんな悩みが面白おかしく描かれています。
未読の方には是非とも推したい、おすすめの漫画です!
まとめ
と言うことでいかがだったでしょうか!
kindleディグり初のヒット作として3〜6巻をそのままポチるほどハマった「瓜を破る」ですが、個人的に続刊が楽しみです。
“性の悩み”は人がいるだけ生まれ、悩みも千差万別。
そんな悩みに対して翻弄していく主人公は一体どんな結末に向かうのでしょうか?
気に入って頂けたら是非手に取って頂けると嬉しいです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!