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【ネタバレ注意】1999展ー存在しないある日の記憶ーに行ってきたので感想レポ【恐怖心展比較アリ】

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こんにちは。文章を書くのが好きな一般人、うつがや(@utugaya)です。
いやー、みなさん2025年の夏は満喫していますか?

僕はと言うと、正直人生で1、2を争うほど満喫しています。

それは何故か。

都内でホラー系展覧会がたくさん開催されているからです!!!

「変な家」から始まった近年のホラーブームが「近畿地方のある場所について」で爆発し、最近では「魔法少女山田」などのモキュメンタリー作品に至るまで、本当に数多くのホラーが巷を騒がせてきました。

そんなブームに乗るように、2025年8月現在では

の2つが開催されているんです。

本当にありがとう、梨さん背筋さん!!

フェイクドキュメンタリー「Q」から入った僕はこの気を逃してはならないと先日「恐怖心展」の方に出向き、早速じわじわと迫る恐怖を体験してきました。

そして今回、夏の勢いに任せて「1999展ー存在しないある日の記憶ー」の方にも行ってきましたので感想レポをお届けしたいと思います。

会場内の写真多めにご紹介しますのでぜひ現地に足を運んだ気分でお読みいただけると幸いです。

それではいってみましょー!

感想
  • 会場の外から凝りすぎてて本当に怖い
  • 展示の一つ一つを紐解く内に段々自分と世界との境界線が曖昧になっていく
  • ヴィレヴァンみたいなグッズコーナーが割りかしテンションアガる

展覧会概要

1999年7の月、もし本当に世界が終わっていたらーー。
あなたが知らない『世界の終わり』、
一緒に見てみませんか?
1999年、「世界は滅びる」とノストラダムスは予言した。
私たちはその“滅びなかった未来”をいま生きている。
だが本当に、「あの日」
世界は終わらなかったのだろうか?
あなたはいま、1999年の
訪れなかった「あの日」を目撃する。

1999展ー存在しないある日の記憶ー公式サイトより
開催日2025年7月11日(金)~9月27日(土)
開催時間10:00~18:00
10:00~20:00 ※(金)(土)(日)(祝)、およびお盆期間 8/8(金)~8/17(日)
※最終入場は閉館30分前
会場六本木ミュージアム
東京都港区六本木5-6-20
東京メトロ六本木駅より徒歩7分 麻布十番駅より徒歩10分
入場料一般 2,500円(税込)
学生(中・高・大) 2,000円(税込)
小学生 1,300円(税込)
公式サイトhttps://1999-kioku.jp/

「1999展ー存在しないある日の記憶ー」は「近畿地方のある場所について」にて発行部数70万部を誇る背筋と、カルト的な人気を誇るホラーゲーム「SIREN」の脚本家・佐藤直子、そして新進気鋭の若手ホラー映画監督・西山将貴の3人が結成したホラークリエイターユニット「バミューダ3」が主催する展覧会です。

今回の展示のテーマとなっているのが「ノストラダムスの大予言」。

かの有名な占星術師であるノストラダムスが残した「予言集」の一節に「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」と言う記述があり、当時世界中で話題になりました。

家を売る者や仕事を辞め旅に出る者、はたまた核シェルターに避難する者や文字通り神にも縋る思いで宗教にハマる者まで。

ここ日本でも五島勉さんが執筆した「ノストラダムスの大予言」が空前のブームとなり、社会が一時混乱したと言います。

ですが残念ながら予言は大外れ。

今こうして僕たちが生きていることが何よりもの証明なのですが、世界は微塵も滅ぶことなく淡々と何気ない日々を繰り返しています。

そんな今も当たり前に存在している世界ですが、もしも1999年の7月に本当に世界が滅んでいたとしたら……。

「訪れなかったあの日」が佐藤直子さんのストーリーで表現され、背筋さんの文体で綴られ、西山将貴さんの映像で没入する。

そしてキーイラストはXにてフォロワー140万超の米山舞さん……。

恐怖心展の時にも思いましたが、こんなに豪華でクオリティの高い展覧会が映画料金みたいな価格で味わえるなんて、一番の恐怖ですよ。

また、1999展は恐怖心展と違いチケットが「期間内有効チケット」のみです!

なので予約必要なし!

ぜひチケットだけでも取って、このあり得ないくらいに贅沢な展覧会を是非期間内に味わってみてください!!

感想

と言うわけでここからは実際に足を運んだ私うつがやが今回の展示について感想を述べていきたいと思います。

会場の外から凝りすぎてて本当に怖い

まず初めに語りたいのが、会場の外に関するお話です。

この1999展、会場が六本木ミュージアムであり地下鉄六本木駅3番出口から徒歩5分圏内とか言う意味のわからない立地に存在しています。

いかにも高そうな店々が連なるビルを超え、近隣の東洋英和女学院小学校を超えた先にあるのですが、まず目に飛び込んでくる看板がこれ。

いや、ダメじゃね?

周りには大勢のいかにも富裕層な制服を着た女学生が闊歩し、なんなら六本木あるあるのバリキャリそうな面々がスタバ片手に街を歩いていると言うのに突然のホラー看板。

そしてさらに、施設の敷地に進むと見えてくる手の込んだ看板の数々。

思わず「ヤバいところに来てしまった」と本能に語りかけてくる展開に「始まったな」と意識の切り替えを強制されます。

いやこれよく六本木ミュージアムからNG出されずに設置できたな!!

というか近隣がお嬢様学校や高級店で満ち満ちている六本木でよくこの表現しようと思ったな!!

真っ赤に彩られた看板に「キケン」「立ち入り禁止」の文字列が恐怖を誘う誘う。

どこかチープで1999展のイメージとは多少のずれを感じますが改めてホラー系の展覧会に来てしまったと言う雰囲気を感じさせてくれます。

だとしても六本木でこの演出はすげーな!!

展示の一つ一つを紐解く内に段々自分と世界との境界線が曖昧になっていく

さて、受付を済ませていざ展覧会の内部へ。

一つ一つの展示は区分けされた部屋ごとに分かれており、順路を進むためには係の人が誘導してくれるのを待つ方式になっています。

第一の部屋を進み、いよいよ二つ目の部屋へ。

そこに現れたのは古ぼけたブラウン管のテレビと窓枠の向こうに映し出される1999年7月の街並みでした。

テレビからは1999年の映像が映し出され、ノストラダムスの大予言の話が繰り返し放映されています。

いやー、圧巻です。

そして次に進む部屋ではいよいよ展示の本番。

電車内のセットに映し出される映像と、世界が終わった「存在しないあの日」に没入していく体験。

まるで本当に存在しないあの日に自分が入り込んでしまったかのような、境界線が曖昧になって溶け込んでしまうような感覚が全身を襲います。

また映像以外での展示でも迫力が満載です。

例えば、第三の部屋で見ることができた真っ赤な邪神のような展示。

神とは何か、世界が滅ぶとは一体どう言うことなのか。

輪郭がなくなった自分が「存在しないある日」に吸い込まれた時、一体何を感じるのか。

そんなことを考えながら進むと現れる、背筋さんの文体で綴られた様々な人の体験談。

この1999展で一番面白かったのが、この文章を読む前にも確かに自分の中に「もしも世界が終わってしまったら」の考えがしっかりと作られ、「嫌だな」と思わせてくるところです。

境界線が分からなくなるほどの没入からふと自分のことを考えた時に、「世界が終わってしまったら嫌だな」となんとなく感じてしまう。

そんな「嫌だな」の部分が可視化される文章の数々に、僕は思いっきり心を動かされてしまいました。

そして、展示はいよいよ佳境へと進んでいきます。

どうしてこんな体験をさせられたのか。
どうしてあの日に世界は終わってしまったのか。


点と点が結ばれて線になっていく体験はまさに「近畿地方のある場所について」を彷彿とさせるような感覚で、鳥肌が止まりません。

順路を進んだ先の回答に、僕はしっかり「あの日」を目撃したような感覚に陥り「あー来てよかったな」と改めて感じました。

本当に没入感とストーリーの作り込みがすごい展覧会でした!

ヴィレバンみたいなグッズコーナーが割りかしテンションアガる

最後に語りたいのがミュージアムショップ、いわゆる物販のお話なのですが、あれだけ素晴らしい物語を見せつけられた後目に飛び込んでくるのがこの光景。

ヴィレッジヴァンガード!?!?
ヴィレッジヴァンガードじゃないか!!!!!

結構広めのショップには所狭しとお馴染みの黄色いポップが並んでおりそれぞれに面白い文言やキーイラストの”終末の少女”が簡略化された形で描かれています。

おいおい、最後にギャグで落としてくるとは……。

物販自体も種類が多く、ステッカーに関しては4種類、アパレル系が3種類、キーホルダー系に至っても3種類と豊富に用意されています。

中央の商品一覧が並んだ机には背筋さん、佐藤直子さん、西村将貴さんからなるバミューダ3の直筆色紙まで。

いやー、なんだか見覚えのあるこの光景、非常に落ち着くようなある意味で拍子抜けのような……。

久しぶりにヴィレヴァンの店内を見たせいで別の方面にテンションが爆上がってしまい、思わずウロウロと何度も何度も店内を見て回ってしまいました。

ただ、少し残念だったのが「1999展ー存在しないある日の記憶ー」のパンフレットが売っていなかったこと。

この件に関しては後日なんらかの発表があることだけは店内で匂わされていたのですが、せっかくなら当日に買って帰りながら読みたかった……。

そこだけは本当に残念だったのですがそれ以外は文句のつけようがなく、なんなら「なぜヴィレヴァンのような店内装飾にしたのか」という新たな謎が芽生える展開に。

展覧会の内容とは全然関係のない久しぶりのヴィレヴァンとの再会に思わずテンションが爆上がりしたミュージアムショップでした!

恐怖心展と比べて

ここからはほぼ同時期に開催された「恐怖心展」と「1999展ー存在しないある日の記憶ー」の比較を私うつがやの私見を交えながらお伝えしたいと思います。

種類の違うホラー系展示が体験できるの本当に贅沢だった

本当に語りたいのがこの項目なのですが、恐怖心展と1999年展では大きく趣向が違う展示を味わえたのが何よりも贅沢だったと感じています。

というのも、モキュメンタリー作品「魔法少女山田」が大元となって開催されている「恐怖心展」では展示の一つ一つから恐怖を感じる総量が少なくなっています。

それは何故か。

「恐怖心展」は考察前提の展示会だったからです。

モキュメンタリーというコンテンツの本筋自体が考察前提で楽しむものなのもあり恐怖心展では来場者の一人一人が深く考えて展示と触れ合う必要がありました。

一方1999展ではストーリー自体を順路を追って体験しながら味わう方向性だったので一つ一つの展示から味わう恐怖の総量が多く、そのおかげで非常に濃い展示だったと感じることができました。

考察系の「恐怖心展」とストーリーに没入する「1999展」。

ホラーという同じジャンルの展覧会なのにも関わらずこんなに趣向が違う展示を一度に楽しめる2025年の夏はあまりにも贅沢な機会だったなとしみじみ感じます。

大森時生さん率いるTQX FICTIONと背筋さん率いるバミューダ3。

もちろん好みはあるでしょうし賛否は別れると思いますが、何よりも日本のホラームーブを牽引している二大クリエイターの表現を全身に浴びれたことに値段以上の価値を感じました!

正直1999展の方が世界観に入り込みやすい

そんな趣向が違う2つの展覧会を体験した私が「どっちが好きだった?」と聞かれると、断然「1999展」と答えます。

何故なら1999展の方がイベントとして世界観に断然入り込みやすかったからです。

前述した通り恐怖心展はモキュメンタリーを原作に繰り広げられる言わば地続きの展覧会になっています。

そんな中で恐怖心展の記事にも書きましたが、会場内に人が多くて考察が中々出来ない場面があったり、そもそも隅々まで調べ尽くすには時間が足りなかったりと問題点を感じる箇所も多くありました。

また「モキュメンタリー」と「展覧会」という二つを合わせた時、どうしても展示自体を勘繰ってしまうこともあり、率直にコンセプトを受け入れることが出来なかったのも個人的に”難しい展示だな”と感じたきっかけになりました。

ただこの点、1999展ではストーリーが展示内で完結するため非常に世界観へ没入しやすく、バミューダ3の意図も率直に感じとることが出来ました。

「もしも1999年の7月に本当に世界が滅んでいたとしたら……」

このコンセプト通りにストーリーが進んでいき、最後にはしっかりと自分自身に訴えかけるような問いも残されている。

そんな僕の想像する「展覧会」の姿に合致し、尚且つ世界観に没入できた1999展の方が好きだったと改めて感じます。

元々趣向も表現も違う展覧会なので比べるものではないのかもしれませんが、自分の好みを知れたと言う意味でどちらの展覧会にも足を伸ばせてよかったです!

いやでもどっちもチケット料金が安すぎねぇか?

そして最後に語りたいのがチケット料金の話なのですが、恐怖心展が2300円で1999展が2500円……。

いやー、本当にね。安すぎるよね。

展覧会という都合上どうしても会場内に滞在する時間が大体平均90分であることを差し引いても、あまりにも安すぎる価格設定。

これこそ怪異じゃねぇの?

展覧会の展示物だってなんらチープな物は一つも置かれていなかったし、会場装飾品や映像制作費まで考えたらどちらも赤字じゃないんですか?

しかも、会場は渋谷の駅近と六本木の駅近ですよ?

正直体感で言えばどちらとも一般4500円くらいのチケット料金していてもおかしくないのに、それが何故2000円強で体験できるのか、本当に謎です。

やっぱり本当は「梨」とか「背筋」なんて名前の人は存在しなくて、なんらかの怪異が実際に異常を起こしているだけの展覧会だったんですかね?

こんなに安くて質の高いホラージャンルの展覧会が立て続けに開催されることは未来永劫ないような気がしますので、気になった方は是非チケットを取るだけ取って予定のない日にでも参加してみて下さい。

期待を裏切らない、この夏だけの背筋がゾクゾクするような体験があなたを待っていますよ。

まとめ

ということでいかがだったでしょうか。

恐怖心展の記事と同じくこの記事も参加してきた翌日に書き上げた物なのですが、正直余韻が残りすぎてもう一度足を運びたい欲でウズウズしています。

あまりにも2500円で体験していいような展示内容ではなかったし、なんなら映画一本見終わった分の感動がしっかりと心に刻み込まれてしまった気がします。

会期も9月27日までとまだまだ余裕がある「1999展ー存在しないある日の記憶ー」、是非存在しなかったあの日の記憶を求めて、是非一度足を運んでみてください。

最後まで読んで下さりありがとうございました!

この記事を書いた人
うつがや

東京都出身2004年生まれA型大学生ブロガー。
文章を書くことが好きで2022年より月間1000人に読まれるブログ「駄文の連なり」を運営中。

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